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喉元過ぎれば熱さを忘れる?

 1日付の新聞やサイトが、聖州水道公社はこの4月、水の使用量が昨年の平均を上回った消費者から6410万レの罰金を徴収したと報じた。節水者へのボーナス(料金割引)や罰金は4月で終わったが、割引が3340万レだったのに対し、9割増しの罰金だ▼実際には、罰金がボーナスを上回る状態は、割引や罰金適用のための基準となる平均使用量が計算し直された2月から続いている。1~4月に徴収された罰金は2億2470万レで、ボーナスの1億8740万レよりはるかに大きい。1~4月の罰金額は、昨年中に徴収された総額の45%に達しているという▼2年間節水してきた後でもボーナスを適用してもらえる消費者は、決して多くないはずだ。水危機に伴う節水努力もそろそろ限界だった上、節水に節水を重ねた消費者でもそれなりに雨が降っているからと気を許したとか、季節的な要因で一時的に平均を超える事は想像に難くない▼もちろん、水危機が言われ始めた頃、「雨が降り始めたらどんどん水を使う」と言っていた人もいたから、降水量が増えたから「これまでのように水不足を気にせず使っていいんだ」と考えた人もいただろう。5月からは罰金もなくなるから節水、節水と騒ぐ必要はないと思う人もいるはずだ▼だが、新しい貯水池や汚水を再利用するための浄化施設等が出来ない限り、人口が増え続けている地域の水不足は解消されない。少雨、干ばつ以前も水不足が起きる可能性は指摘されていたのだから、州政府や水道公社の事前対策の欠如が水危機をさらに深刻化させたとも言えるが、雨水の再利用や節電などの工夫で水がめを擁護する姿勢は続けるべきでは。(み)

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