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600足のスパイクブラジル児童へ=ミズノが元セレソン財団らに

記念撮影に収まる関係者ら(提供写真)

記念撮影に収まる関係者ら(提供写真)

 日本のスポーツメーカー「ミズノ」が当地の恵まれない児童を対象に、合計609足のサッカーシューズを寄贈した。日本政府の国際貢献事業「スポーツ・フォー・トゥモロー」の一環。その内100足が在聖総領事館を通じ、サンパウロ州タクアリチンガの慈善団体「エジミウソン財団」に贈られた。
 同財団は2002年サッカーW杯日韓大会の優勝メンバー、エジミウソン・ジョゼ・ゴメス・デ・モラエスさんが設立した団体。主に低所得者層の子どもを対象にサッカー、空手、ITや音楽教育などを通じて、情操教育や社会化支援を行っている。現在300人ほどが所属し、空手のブラジル代表選手も輩出しているという。
 先月16日にはタクアリチンガで贈呈式が行なわれた。エジミウソンさんは約150人の関係者を前に、「日本からの移民が初めて到着したのが6月。W杯の優勝も6月だった」と話し、「この季節はブラジル、私にとって特別。いつも日本から恵みを頂いているようだ」と深く感謝した。
 式典には中前隆博在聖総領事も出席。「ここから4年後の東京五輪に出る選手も現れるかもしれない。今スポーツ事業が両国友好の一助となれば」と期待した。
 残りの約500足はブラジリア、リオなどの各在伯公館に分配され諸団体に寄付される。

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