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聖南西役員会=サンパウロ市文協の対応に「遺憾」=カラオケ大会でわだかまり=松尾副会長の釈明納得されず

釈明を行う松尾治副会長(手前)とそれを聞く山村敏明聖南西連合会会長(奥から4番目)

釈明を行う松尾治副会長(手前)とそれを聞く山村敏明聖南西連合会会長(奥から4番目)

 聖南西文化体育連盟(山村敏明会長)は先月25日、イビウナ文化体育協会会館で定例役員会を行い、各文協代表者48人が参加、各種定例報告を行った。サンパウロ市文協とのサンパウロ州選抜カラオケ大会(通称「パウリストン」)の会場費交渉について、山村会長は「大会実行委員とサンパウロ市文協へ赴いたが、存在を無視されるような扱いを受けた」と報告し、「遺憾の意」を表明した。出席者からは「山村会長は地方文協の集いの代表者として交渉に当たったはずなのに残念」との落胆の声が漏れた。

 同役員会では、次のような報告があった。パウリスタ・カラオケ連合(UPK、エウゾ重田会長)が主催するサンパウロ州選抜カラオケ大会は毎年、各地の文協が会場を提供してきた。次回はサンパウロ市文協で開催される予定となっていたが、会場賃料をめぐって交渉が難航。窮した大会実行委員は5月、サンパウロ州の地方連合会や文協代表者が集まった「サンパウロ州地方代表者の集い」に仲介を求めた。
 「集い」の呼びかけ人である山村会長が仲介役を引き受けて陳情書を作成し、山村会長を代表としてサンパウロ市文協へ派遣することにした。後日、3者による会合がサンパウロ市文協にて行われた。その席上、サンパウロ市文協側から「山村会長が交渉に参加する理由がわからない」との発言があった。加えて会合後に、山村会長が電話でサンパウロ市文協に、会場費について問い合わせしても「答えるつもりはない」と対応されたという。
 山村会長は、「会合に先んじて参加経緯も申し伝えていた。地方文協を代表していると言っているにも関わらず、こうされては我々も立つ瀬がない」と表情を曇らせた。
 最終的に、会場費についてはサンパウロ市文協が歩み寄って値下げし、予定通り開催されることとなった。とはいえ、地方文協との間にはわだかまりが残る結果となった。
 9月にピラール・ド・スル文協とサンパウロ市文協で行う農業イベント「文協RURAL」の説明のため、同役員会にはサンパウロ市文協の松尾治副会長が出席していた。山村会長の報告の後に発言を求め、釈明を行ったが、対応の詳細は把握しておらず、参加者らの納得は得られなかった様子だった。
 その他、総会では前回議事録の承認、会費の納付状況、予算分配の確認、天野鉄人氏による300万レアル基金プロジェクトの説明などが行われた。

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