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「男女平等」と言うけれど…

 米国民主党が大統領選候補にヒラリー・クリントン氏を正式指名した。米国の2大政党での女性候補選出は初めてで、ビル・クリントン元大統領は「大統領の夫」と呼ばれる初の男性となる可能性が強い。だが、世間ではまだ、男性と女性を異なる視点で見る傾向が強く、女性が第一線で活躍するのは決して容易ではない▼例えば、一人暮らしの独身男性が外食ばかりしていても、人格を疑われる事は少ないが、女性が外食ばかりしていれば「女性らしくない」とか「家庭的じゃない」と批判されたりする。身の回りの事が疎かになった時も、男性は「仕方ないね」とか「奥さんをもらわなきゃ」と言われて終わるが、女性だと「身の回りの事もできない」と言われるのが関の山だ▼仕事の上では遜色ない人や男性以上の仕事をしている人が、女性だというだけで昇進が遅れたり、機会を失ったりする例も見てきた。結婚などで辞める例や結婚後は残業を嫌ったり産休をとったりする人が多い事もあり、大半の職場は職種や給料に差がある▼無論、男、女それぞれの特質を熟知し、それを生かせる職種や職場を用意しているところもあるし、様々なハンディを克服し、家庭と職場を両立させている女性には心からの拍手を送りたい。子育てを終えた女性が、これまでに培ってきた経験や技術を生かして活動している例も知っている▼だが、ブラジルのTVで、男性と女性の人口比はほぼ同じなのに女性議員数は10%にも満たないと訴えるのを見たり、女性が第一線で活躍するには社会や男性の協力が不可欠である事を考えたりすると、文字通りの男女平等や機会均等の実現はまだまだ先かなと思わされる。(み)

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