リオ五輪に出場する女子バスケットボール日本代表が27日夜、事前合宿地のサンパウロ州カンピーナス市で開催国ブラジルと練習試合を行なった。世界ランク7位のブラジルに対し、16位の日本は序盤に失点を重ね54―70で敗戦。本大会でも対戦するブラジルとは、本日29日午後8時からアレーナ・コンコルディア(Rodovia Doutor Heitor Penteado, Km 6 – Sousas, Campinas)で最終第2戦を行なう。(小倉祐貴記者)
「メダルに挑戦」というスローガンの下、4月から国内外で合宿を重ねる女子バスケ日本代表。本大会に向けて17日に離日し、強化と調整を目的に南米遠征をする最中だ。亜国ブエノス・アイレスでの合宿を経て、カンピーナスには25日から入っていた。
ブラジルと2回の練習試合が組まれており、一般にも無料公開され、当地の雰囲気を感じるには格好の前哨戦となった。
「難しい連携プレーよりも最終調整がテーマだった」(内海知秀監督)という意識で臨むも、体格で勝るブラジルを相手に序盤から15点ほどのリードを許す。劣勢の中、チームで唯一、北米で活躍するエースの渡嘉敷来夢選手らが流れを引き戻そうとするが、点差を縮められないまま敗れてしまった。
試合後、主将で司令塔の吉田亜沙美選手は「出だしが悪く、持ち味のスピードを生かせなかった。後半は巻き返したが、守備ではゴール下の争いに課題。複数で囲むなど連携プレーで対応したい」。本番に向けては「初戦から勝利を目指す。良い流れで入りたい」と気持ちを高めた。
内海監督は、今回の前哨戦でつかんだ会場からのプレッシャーを「本番はもっとすごい歓声が沸くだろう」と予想し、「チームの雰囲気は良い。環境適用もでき調整は順調」と好感触を得た様子だった。
チームは29日の再戦後、来月1日からいよいよリオに移動する。予選A組の日本は、6日のベラルーシ戦を初戦にブラジル、トルコ、豪州、フランスと対戦。グループの上位4チームに入れば、16日から始まる8カ国での決勝トーナメントに進出する。