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鹿児島県人会=紆余曲折へて新会館決定!=2年半の議論に終止符=ジャバクアラの物件を購入

新会館購入を巡り臨時総会を行った鹿児島県人会

新会館購入を巡り臨時総会を行った鹿児島県人会

 鹿児島県人会(松村滋樹会長)は9日、新会館購入決議のため、サンパウロ市文協5階の県連会議室で臨時総会を招集した。新旧会長が激しく対立し、会員が途中退場するなど大荒れとなった前回総会からおよそ一カ月―。ほぼ倍増の43人の会員が出席し、2年半に及んだ議論にようやく終止符が打たれた。会の未来を託してジャバクアラに新会館購入を決定した。

 挨拶に立った松村会長は、高級住宅街パカエンブー区の旧会館設立の経緯に触れ、「羨ましがられるほど立派な会館だった」と振り返る。だが、立地の悪さや維持費が嵩んだことを理由に14年4月に売却。売却後は会館がないなか、会員離れも生じる苦労の2年半を過ごしてきた。
 若手への権限委譲によって、次世代育成に成功した沖縄や高知県人会を例に、「青年会や婦人会の希望に添えるものを選びたい」と世代交代を強調する一方、過去の二の舞を踏まないよう、「投票には責任が伴う。自分の意思をしっかり表明して欲しい」と呼びかけた。
 田畑稔議長が議事進行するなか、理事会で絞られたサウーデとジャバクアラの2つの物件について、前回総会の反省を踏まえ、項目ごとに各々の利点・不利点を比較し、明確な説明がなされた。
 サウーデは、メトロから徒歩3分と近いが、修復費用が別途かかるほか、近隣との騒音問題が問題とされた。一方、ジャバクアラは駅から徒歩10分で坂道があるが、それ以外に懸念事項は上がらなかった。
 実際に物件を見学した会員からは、ジャバクアラへの賛成意見が相次いだ。上園モニカ理事は、「若手からこのスペースを利用して、こういった活動をしたいという意欲的な案が出てきた」と語り、他の婦人部会員も「光が一杯差し込み、雰囲気の非常に良い家」と太鼓判を押した。
 投票の結果はジャバクアラ81票、サウーデ1票、無効1票。圧倒的多数でジャバクアラの物件購入が議決された。購入額は135万レアルを見込み、今後2カ月ほどで諸手続きを済ませ、新年会で会館開設を祝福する見通しだ。
 就任時からの大仕事を終えた松村会長は、「前会長から駅から遠く、大きな会館はダメと言われてきたが、結果は反対となった」とサウーデに一票投じた胸のうちを明かしつつも、「皆の合意で購入決定できてよかった」とホッと安堵の表情をうかべた。


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 会館購入を巡る鹿児島県人会の臨時総会では、実際に物件を見ていない人のために、わざわざビデオを作製し上映していた。ジャバクアラの物件を訪ねた際も、青年部の会員がそれぞれの能力を活かし、写真撮影やビデオ作製などの講座を開きたいといった声も。新たな会館に夢を託し、意欲的な案が色々出たという。高い買い物だけに、無駄には出来ない。会館を購入後、それをどのように活用し、県人会を盛り上げてゆくのか。これからが正念場だ。

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