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聖南西にサンタクロース登場?!=天野さんポンと80万レ振込み=300万プロジェクト正式開始

右端が天野さん、左から2人目が山村会長(17日、ピニャールで)

右端が天野さん、左から2人目が山村会長(17日、ピニャールで)

 ブラジル中どこを見ても大不況のご時勢の12月、なんと80万レアル(約2817万円)もの大金をポンと日系団体に寄付する人物がいた。もちろんパパイ・ノエル(サンタクロース)ではない。サンミゲル・アルカンジョ市に住む資産家・天野鉄人さんだ。聖南西文化体育連盟(UCES、山村敏明会長)と、かねてから約束していた「各文協が貯蓄した2倍の金額を寄付」を17日に実行した。これで総額200万レアルに達したことから、12月から「300万レアルを目標にした基金」の運用が開始された。

 聖南西連盟は傘下25団体の財政健全化を目的に、規模に応じた各加盟団体からの拠出金集めが2012年から開始され、天野氏からの寄付金と合わせて、今年9月現在で約112万レアルに達していた。
 当初は『100万レアル基金プロジェクト』だったが、昨年から『300万レアル基金プロジェクト』に拡大されていた。今回の天野さんの振込みを受けて、200万レアルを高額預金者用特別口座で運用し、その利息で3~4年の間に300万レアルまで増やす見込み。
 その後は、貯蓄額に応じて、利子の一部を各文協が受け取り、それを資金として使うことができるルールになっている。
 「すぐには使えない」という条件付けとはいえ、近年まれにみる巨額の寄付に、山村会長は「みんなに賛同してもらいここまでこぎつけられました」と感謝し、天野氏は「文協の方々ががんばってくれてスタートできた。うれしいです」と喜びを語った。
 天野さんはさらに、この基金の管理費として4年間にわたり1万レアルずつ寄付することも約束している。

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