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東西南北

 テレビ宗教家として茶の間でもおなじみのキリスト教福音派「ムンジアル・ド・ポデール・デ・デウス」の教祖ヴァウデミロ・サンチアゴ牧師が18日未明、サンパウロ州の島イリャベラで、遭難状態となっていたボートから消防隊に救出されるという事件が起きた。このボートは17日夜に航海中、電気系統の故障により作動しなくなり、7時間、海に投げ出された状態となったが、なんとか最悪の事態を逃れた。ヴァウデミロ氏は8日にはサンパウロ市で信者のひとりから背中と首をナイフで刺されて入院する被害にもあっている。こんな短期間に命が危ぶまれる体験を2度もしたのは災難だったが、これを「奇跡」として逆に語り継ぐか。
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 今週は毎日のように強い雨の降り続けるサンパウロ州だが、17日は、大雨で道路が陥没して大きな穴ができ、そこに落ちた1人が死亡、3人が負傷する事故が起きた。事故現場は同州パラグアスー・パウリスタとボラーの市境付近で、そこにトラック1台と車2台が落ちた結果の事故だ。また、サントアンドレ市では、タマンドゥアテイ川の上を走り、カステロ・ブランコ高架橋につながる橋に大雨の影響で亀裂が入り、通行止めとなっている。
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 今週の連日の雨の影響で、19日朝までの時点で、カンタレイラ水系でも、サンパウロ市の気象観測所でも、過去5年間の1月の最多月間降水量を記録した。もっともこの5年間、1月は少雨が目立ったため、月間300、400ミリがザラだった2009~12年の1月に比べるとそこまで多くはないが、雨の被害の報道を聞くと、「ほどほど」にと望みたくもなる。

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