ホーム | 日系社会ニュース | 島根県の環境教育指導が終了=技能向上を報告、継続にも意欲

島根県の環境教育指導が終了=技能向上を報告、継続にも意欲

来社したしまね国際センターの皆さん

来社したしまね国際センターの皆さん

 サンパウロ州カサパーバで2014年8月から行なってきた、JICAと島根県による環境教育の指導力向上事業が2月に終了を迎える。最終プログラムに合わせ、実施団体の公益財団法人「しまね国際センター」から有馬毅一郎理事長らが先月来伯した。
 教員の環境教育指導力を上げ、児童の認識を深める目的で行なわれた。JICA草の根技術協力事業という枠組み始まり、専門家派遣などを通じ取り組んできた。昨年11月には、派遣期間の満了を迎えていた。
 有馬理事長らは先月16~19日に滞在し、カサパーバ市内の小学校教員ら事業総括や最終指導を行なった。
 これまで指導を受けてきた教員らは、お互いの授業風景を見学し評価を付け、協力して授業計画案を作成するなどチームワークも深めた。
 事業マネージャーの有馬理事長はそうした活動を見守り、「日本にいながらの指導も行なったが、今回のように直接話し合うことで教員の成長を実感することができた。協力して取り組むことで結束も強まるなど、予想以上の結果が出た」と手応えを語った。
 提出された授業計画案について玉串和代マネージャー補佐は、「不足している点はあるが初めてにしては良く出来ていた」と成果を褒めた。
 一行は先月20日に来社し、事業継続にも意欲を見せた。教員らは事業を通じ「教育者としての良心に目覚めてくれた」ようで、有馬理事長は「市民にも喜ばれている。今後も続けていくべき。またJICAに計画案を出したい」と同事業の重要性を示した。

image_print