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ブロック統合に前向きな決議=メルコスールと太平洋同盟=パラグァイ在住 坂本邦雄

チリ、コロンビア、メキシコ、ペルーが加盟する「AP」太平洋同盟各国のサイト

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 この4月7日(金)は亜国ブエノスアイレス市で、「MERCOSUR」南米南部共同市場と「AP」太平洋同盟各国の合同閣僚会議が開催され、パラグァイからはエラディオ・ロイサガ外務大臣及びグスタボ・レイテ商工大臣が出席した。
 同会議参加の関係各国大臣は、国際ルールに基づいた解放的で透明な地域交易機構の構築が至って重要である事を再確認し、両ブロックの統合に向けて収束プロセスの促進に努めるべく合意した。
 同じく、この会議にはパラグァイの副外相で兼経済及び統合担当相のリゴベルト・ガウト大使も出席した。
 「本会議は、AP―MERCOSUR両ブロックの機構統合のために大変真剣、かつ努力的で有益だった」と、チリのヘラルド・ムニョス外務大臣は感想を述べた。
 亜国のスサナ・マルコーラ外務大臣は今回のAP―MERCOSUR合同会議後の記者会見で、双方ブロックの間で機構統合の交渉は全てが正当かつ公平に進展しなければならないと語った。
 同国際閣僚会議終了後に、次のような共同声明(仮訳)が発表された。
    ◎
 このたび、サンマルティン宮殿において会合した南米南部共同市場(Mercosur)及び太平洋同盟(Alianza del Pacifico)両共同体構成国の外務大臣及び貿易並びに産業各大臣は、これまでの実績状況をそれぞれ開陳し、今後の地域経済統合の分野における共通利益の探求を協議した。
 しかして、各大臣は変動の激しい国際情勢に関する活発な意見交換を行い、自由貿易及び地域統合に向けて一層の努力をすることが、目下喫緊の挑戦課題である事で一致した。
 この意味において、メルコスール及び太平洋同盟間の接近強化に、引き続き密接に協力すべく合意し、先に2016年5月にブロック双方において識別された交易、関税協力、貿易と中小企業の振興や地域価格連動の可能性等の課題円滑化に資する作業系統の確立を図るに良い機運にあると認識された。
 同じく、太平洋同盟のHLG(ハイレベル・グループ)及びメルコスールのCMG(共同市場グループ)が前述の諸点問題の解決・進展をはかるために、定期的に集合すべく決議し、そのロードマップを採択した。
 当国際会議に出席の各大臣は、去る3月10日に亜国ブエノスアイレス市で開催された関税協力会議に次いでこの度の第一回目メルコスール及び太平洋同盟の本国際閣僚会議の意義を高く評価した。
 同様に、メルコスールと太平洋同盟のイニシアチブによる「統合の為の肯定的課題研究セミナー」の立ち上げを歓迎した。
 地域統合のプロセスに関しては、メルコスール及び太平洋同盟の各国全てが属するALADI・ラテンアメリカ統合連合が促進する「地域の貿易自由化並びに経済・社会開発」の目的を称揚した。
 最後に、各大臣は国際法に基づいた解放的な予測可能で透明性、包括的、多角的貿易体制の確立が重要である事を再確認し、本年12月11日~14日にブエノスアイレス市で開催予定の第11回WTO・世界貿易機関の閣僚会議に間に合わすべき議題案件の検討作業への取り組みを約した。

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