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 『「勝ち組」異聞』(無明舎出版)は3月2日に日本で刊行された。郵送に2カ月余りかかったが、9日にブラジルに到着。すでにニッケイ新聞編集部、太陽堂(11・3208・6588)、竹内書店(11・3104・3399)、高野書店(11・3209・3313)で発売中。日本では1800円なので、通常のルートだと当地では150レアルはするが、特別に取り寄せたので「100レアル」の特価で販売している。地方の方は、なじみの日系書店に注文して郵送で取り寄せを。150冊限定、購入はお早めに。

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 俳誌『朝蔭』450号が4月に刊行された。《モコト菓子菱餅代りに雛壇へ》(香山(こうやま)和栄)は「mocotoを雛壇に」というのは実にブラジルらしいほほ笑ましい光景。《渡伯どき別れに貰ひし本の紙魚(しみ)》(桜井みつえ)も趣き深い。それにしても小さな昆虫なのに「魚」と書く不思議。《古日記わが生涯の記録かな》(鈴木雅暁)もしみじみした一句。《弓矢捨て地に臥すインジオはたた神》(笹谷(ささたに)蘭峯)も状景が目に浮かぶ作品。獲物を見つけてじっと動かず狙いを定めるインジオに、はたた神(激しい雷)のような力がこもっている様を詠ったものか。

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