ある時は清掃員の制服でホウキを持ち、ある時は自らバスに乗って乗客から生の声を聴き、ある時はバリアフリー政策の一環として自ら車椅子に乗る。そんな、サンパウロ市のジョアン・ドリア市長が、今度はカラーインクの詰まったインクスプレー缶を手に持ち、壁画アーティストに変身した。
美観を損なうとして、市内を縦に走る大通り、5月23日大通りの側面の巨大壁画を塗りつぶして、壁画アーティストたちからは顰蹙を買っていたドリア市長は28日、「壁画を描くならここで存分に」という意図で市内北部も開設された「路上アート博物館(MAR)」のオープン記念イベントで、自ら壁画に挑戦した。