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背中の痛みで垣間見た医者のストレス

 日~月曜に強烈な右側の背面痛に悩まされた。これまでも経験した痛みなので様子見を決め込もうとしたが、1人暮らしをやめて帰ってきた長女が付き添うというので、病院へ行った▼保健プランに入っていないので公立病院に行く。今回は患者が少なくてラッキーと思ったのに、長女は予備診察から診察票作成、受診までが長いと不満顔。おまけに、診察した医者が「掃除とかをやった後の筋肉痛だ」「消炎鎮痛剤を出すから」と言い、診察を打ち切ろうとしたので思わず食い下がった▼「痛みがあるのは右側だが肝臓や腎臓の問題ではないのか」「ストレスが原因の可能性は」などと尋ねると、「それなら痛み方が違う」「腎臓なら痛む所はもう少し下」「医者だってストレスで悩む」などと言う。痛む所も聞かなかったくせにと思った長女に「痛み方にどんな風に違うのか」と尋ねられた医者は、コラム子からも「強い痛みが来ると一時的に動けなくなる」と聞いて顔色を変えた。やっと背面に回り、痛む所を確かめた医者は、注射と共に血液と尿の検査を命じた▼血液と尿の検査の結果が出るのは2~4時間後、薬の効き具合も知りたいから5~6時間後に戻れと言われ、一度病院を出て出直した。その後、再度採血が必要と言われ、また出直す。やっと結果が出たと思ったら、診察票は回収されたから作り直せと言われ、予備診察の部屋に逆戻り。最終的には腎臓の異常だからと抗生物質を出されたが、患者の訴えをろくに聞かずに診断を下そうとした様子自体に、ストレス社会の歪みも見た。相手の訴えを聞くには医者の心にゆとりが必要だし、独りよがりの診断では患者の苦痛は解決しない。(み)

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