サンパウロ州では、学校の教師が1日に2人は暴力行為を受けていると、17日付現地紙が報じている。
サンパウロ州保安局の資料によると、今年の2月~6月の5カ月間に、学校の教師が暴力被害を被ったとして州内の警察署に出した被害届は、178件あった。
その内の112件は、殴られたり、椅子などを投げつけられたりする傷害事件だ。モジ・ダス・クルーゼスの学校で働く41歳の女性教師は、学校のガラスが割られるという事件の後、車の消火器が空っぽにされているのにも気づいたが、遂に、教室の扉が開いていると思った途端に満タンにされたゴミ箱が飛んで来て、頭と肩に当たるという被害に遭った。
傷跡こそ残らなかったものの、「突き飛ばされた」といった暴力事件も66件あったという。
被害を受けた教師のうち、135人は女性で、42人の男性を3倍以上も上回っている。
暴力を振るった相手に関する情報はふせられている場合が多いものの、47件は生徒や学生によるもので、他の教師や校長などからの暴力も7件あった。暴力行為の起きた場所は、9年生までの基礎教育課程(小・中学校)が108件、高校が63件、幼稚園や保育園が5件で、大学でも2件が報告されている。
地域別に見ると、最も多かったのはサンパウロ市の19%だが、同市以外のサンパウロ大都市圏が16%、バウルーやリベイロン・プレットが各10%、カンピーナス、ソロカバも各8%を占めている。
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