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《ブラジル》アエシオ・ネーヴェス上院議員が民主社会党(PSDB)党首辞任を否定=身の潔白の主張と党大会のため

 アエシオ・ネーヴェス上院議員は25日、当面は、現在休職中の民主社会党(PSDB)党首の座を正式に降りるつもりはないとの意思を明らかにした。26日付現地紙が報じている。
 アエシオ氏の意向は、同氏の上院執務室で、現在党首代行を務めているタッソ・ジェレイサッチ上議と行った会談で明らかにされた。
 アエシオ氏は、食肉加工会社JBS社主のジョエズレイ・バチスタ氏からの収賄と捜査妨害の容疑で、5月以降、既に2度上議停職となったが、最高裁判事の判断と、17日の上院投票で停職を免れた。だが、その翌日、5月から同党党首を代行しているタッソ氏から、強く、党首辞任を勧められた。
 会談後にタッソ氏が語ったところによると、アエシオ氏が党首辞任を固辞するのは、「正式に党首の座を降りれば、容疑を認めてしまうことになるためだ」といい、いわば身の潔白を証明するためだという。アエシオ氏の理解では、休職党首という立場なら、党内部からの突き上げもなく、議会での影響力も行使でき、自分自身の擁護も可能だという。
 また、アエシオ氏が12月までの党首継続を望んでいるのは、12月9日に党大会が行われ、党首を含めた党役員が選ばれるためだ。ただし、同氏自身は、党内や国レベルの役職にはつかないと語っているという。
 大統領選前年の党大会はとりわけ重要とされるが、18年で上議の任期が切れるアエシオ氏は、ミナス州に戻って上議選か下議に出馬する以外、不逮捕特権を維持する方法がなくなる。

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