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巨匠の名歌に命吹き込む=伯日音楽師弟の挑戦

演奏中の金田さんとソウザさん(左から)

演奏中の金田さんとソウザさん(左から)

 1940~50年代の伯国音楽界を代表する作曲家、アリ・バホーゾとドリヴァル・カイミ。二人の残した数々の名歌を、サックス奏者で聖州立音楽院講師のアレシャンドレ・ソウザさん(43)が、独自のアレンジを加え、生まれ変わらしている。
 6日、第2回演奏会『Ary Caymmi uma releitura instrumental』が聖市の本屋『LIVRARIA DA VILA』の多目的ホールで行われ、第1回演奏会に続き、ギター演奏をソウザさんの教え子の金田聖治さん(35)が担当した。
 ソウザさんは、子供の頃から巨匠二人の曲を聴いて育った。「身近な日常をテーマに歌っている彼らの曲の造りは、とてもシンプル。なのに、聴く度に発見があるんだ」。音楽の道に進み、巨匠らの楽曲に対する理解が深まるにつれ、「自分の音楽性を通して表現したい」と思うようになった。
 ソウザさんと金田さんの師弟関係は、金田さんが09年に同音楽院に留学に来たときからのもの。金田さんは、法学部の学生だったが、ギターに夢中になり、卒業後は音楽の道を志した。外国への憧れと南米中から人が集まる同音楽院の環境に惹かれ留学、15年に卒業した。以降はギタリストとして当地で活動を続けている。専門分野はジャズだが、日系社会のカラオケ大会でも演奏協力をしている。
 「音楽に取り組む姿勢も演奏の実力も良い。とても親しみやすい奴だし、いつか一緒に演奏したいと考えていた」と話すソウザさん。金田さんも「学校卒業後も公私にわたってよくしてもらってる。当地における『師匠』の一人やね」と師匠のチャレンジに協力を惜しまない。
 7月に行われた第1回演奏会には50人が来場し、今回は80人が訪れた。ドリヴァル・カイミの『バタパ』やアリ・バホーゾの『モレナ・ボッカ・ジオーロ』など全8曲を披露すると、会場からは手拍子や、合唱、踊りだす人などが出、盛況となった。今後も同演奏会は続けられる予定だが、詳細は未定。各種問い合わせは、ソウザさん(電話=97323―7002、メール=alexandrezabele@gmail.com)、金田さん(電話=98425-5978)まで。

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