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サンパウロ州内陸部は恐竜の宝庫=水陸両生獣や巨大な首長竜も

 サンパウロ州内陸部では最近、貴重な恐竜の骨が次々と見つかっており、恐竜の生息地だったのではないかと注目を浴びている。13日付現地紙が報じている。
 サンパウロ州内陸部のプレジデンテ・プルデンテでは、今年に入り、テロポドと呼ばれる、水陸両生の恐竜の骨が発掘され、注目を浴びている。
 サンパウロ州で恐竜の化石が発見されるのは珍しいことではなく、この70年間に化石が見つかった市はマリリア、アララクアラ、サンジョゼ・ド・リオ・プレット、バウルーなど9市に上る。
 マリリアにある古生物学博物館のウイリアン・ナヴァ氏によると、化石はサンパウロ州西部と中西部の全域、北部の一部で発見されており、今回、水陸両生の恐竜の骨が見つかったプレジデンテ・プルデンテでは、1950年や2000年代にも4足歩行の恐竜の化石が発見されている。
 研究者によると、恐竜の化石の多くは、高速道の建設現場の近くで発掘されており、建設機械によって破損したものも多いという。「化石の保存状態はよく、建設工事がなければ、もっと完全な形で出てきていたかもしれない」と語る。
 また、これまでに発掘された恐竜のタイプで目立つのは首の長い草食の竜脚下目で、大きいものは体長が25メートルに及ぶ。2009年にマリリアで見つかったティタノサウルスの化石は全長13~15メートル、重さ10トンほどで、ティタノサウルスとしてはブラジル国内で発見された化石の中で最大だったという。

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