ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》石油公社ペトロブラスが第3四半期に2億6千万レアルの黒字計上=4年ぶりの年次決算黒字か?

《ブラジル》石油公社ペトロブラスが第3四半期に2億6千万レアルの黒字計上=4年ぶりの年次決算黒字か?

日々の燃料価格は国民生活に直結している。(参考画像・Fernanda Carvalho / Fotos Públicas)

日々の燃料価格は国民生活に直結している。(参考画像・Fernanda Carvalho / Fotos Públicas)

 石油公社ペトロブラス社が13日に今年の第3四半期決算を行い、2億6600万レアルの黒字計上と発表したと、14日付現地各紙が報じた。
 今年の第1~3四半期の黒字は、総計50億レアルに達しており、昨年同期の173億レアルの赤字から大きな改善だ。
 ペトロブラス社は2013年に黒字を計上した後、自社が大きく関わる汚職事件発覚とその解明捜査のラヴァ・ジャット作戦の影響で、14~16年は赤字決算だった。今年は4年ぶりに黒字決算達成の可能性がある。
 第3四半期も黒字だったことで、4四半期連続の黒字計上となったが、投資情報会社ブルームバーグ社の予想した35億6千万レアルと比べると、黒字額はかなり低い。
 ペトロブラス社はこの違いを、Refis(企業滞納税回収計画)に応募した事や、ラヴァ・ジャット作戦の進展で罰金などを科せられた時のための資金計上などの特別支出によるものと説明した。ペドロ・パレンテ総裁も「それらを加味すれば、第3四半期の決算は市場の予想と大差がないはず」と語った。
 同総裁は、今年の黒字計上と株主への配当金の支払いについては、「出来るだけ早め、出来れば年内にも行いたいが、まだ断言できない」として、明言を避けた。
 第3四半期は、ペトロブラス社が7月に「石油製品価格を、国際相場の変動に応じて毎日変更する」という施策を導入して以来、初めての決算だ。
 この施策は、労働者党政権に、インフレ抑制の名目で、ペトロブラス社が石油製品の価格決定権を奪われていたことからの脱却を意味するが、過去に価格を凍結されたことによる不利益を、相場より高い値段をつけて取り返す事が出来ないということでもある。
 第3四半期にペトロブラス社は、軽油やガソリン、液化天然ガス、ディーゼルといった石油派生品(燃料)を、第2四半期比3%安の1バレル平均213・41レアル(約65ドル相当)で販売した。
 これにより、第3四半期の石油派生品販売は26億4300万レの黒字を計上した。この額は昨年同期比では9%増だったが、直前期比では24%の減少だった。
 第3四半期の石油派生品価格は前期比で3%値下がりしたが、輸入製品との価格競争にはまだ勝てず、国内の製油所の稼働率は78%止まりだった。第3四半期の原油生産量は1日平均275万バレルで、昨年同期比では上昇したが、直前期比では減少した。
 なお、同社の純益は昨年同期比2%増の718億レアルとなり、日常の運転資金は51%増の222億レアルとなった。負債は前期比5%減の2792億レアルに減り、金利・税金・償却前利益(Ebitda)の3・16倍に縮小した。

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