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 文学小冊子『Fronteira』5号が11月に刊行され、全54頁が「松井太郎追悼集」になっている。小野寺郁子さん、伊那宏さんの追悼文に加え、京都の国際日本文化研究センターの細川周平教授が毎日新聞に掲載した松井さんに関する評論、その細川さんと西成彦立命館大学教授によるブラジル文学座談会(文芸誌『すばる』2008年8月号)記事などを転載。日本人が、ブラジルというポルトガル語世界に放り出された様子を、西さんは《肺で呼吸している人間が突然、海の中にぽんと放り出されたような状況ですかね。(中略)笠戸丸でわたった人たちも日本人同士、あるいは沖縄人同士いる中では何とか呼吸をしていられるけど、現地の暮らしの中では突然頭をすぽっと水中に押し付けられるような状況に陥る》などと興味深い表現で表している。あらためて、松井さんに合掌。

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