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麻薬密売組織幹部のマルセロ・ピロト、パラグアイで逮捕=5年前から同国に潜伏

 パラグアイ警察と、ブラジル連警、リオ州保安局諜報部の合同作戦により、マルセロ・ピロトことマルセロ・ヴェイガ(42)が13日朝、パ国エンカルナシオン市で逮捕されたと、14日付ブラジル紙が報じた。
 ピロトはリオ市北部マンギーニョスの複合ファヴェーラ(スラム街)の薬物密売を仕切っていたとされ、やはり北部のマンデラⅠ~Ⅲでは今だに影響力を行使していた。
 リオ州保安局によると、ピロトは麻薬密売組織コマンド・ヴェルメーリョ(CV)の幹部の一人で、パラグアイで調達した武器類をリオ州に送り込んでいた。同局は、「CV最大の武器、銃弾、爆発物調達係」とされる「ピロト逮捕はCVに大打撃を与えた」としている。
 5年ほど前から偽名を使ってパラグアイに潜伏していたピロトの逮捕は、パラグアイ反薬物犯罪局(Senad)と、米国反薬物犯罪庁(DEA)、パラグアイ警察の協力のもとに実現した。
 ピロトは、1998年3月に逮捕された後、2007年に昼間の外出が認められるセミアベルトの権利を得ると、その6日後にリオ州ニテロイ市の刑務所から脱走。以後、逃走犯扱いとなっていた。
 ピロトには、殺人、密輸、薬物密売、強盗、窃盗などの前科があり、少なくとも20件の逮捕令状が出されている。
 市民からの情報提供を受け付けるジスキ・デヌンシアはピロト逮捕に繋がる情報に1万レアルの褒賞金をかけてピロトを追っていた。
 リオ州保安局長ロベルト・サー氏は、「ピロトの逮捕で、CVの武器や薬物の調達は困難になるだろう」との見解を示した。

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