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《ブラジル》国民の56%が死刑を支持=過去10年で急増の傾向も

 最新の世論調査で、ブラジル国民の過半数が死刑を法的に認めることに賛成しており、その割合が過去最高を記録したことがわかったと、8日付現地紙が報じている。
 ブラジルでは、死刑は憲法第47条第5項において禁止されており、最後に行われた死刑の記録は、19世紀までさかのぼらないとない。
 だが、11月にダッタフォーリャが行った調査では、死刑に賛成する意見が57%を占め、反対の39%をかなり上回っている。
 ダッタフォーリャによると、1991年以降、常に賛成派の方が上回ってはいたが、前回行われた2008年の調査では47%だったのに、10年間で10%ポイントも上がったことに注目しているという。
 内訳を見ると、死刑に賛成している人は貧困層や低学歴者に多く、高卒までの学歴の人や、最低給与の5倍未満の月給の人たちの間では6割近い支持を得ている。
 宗教別にみると、カトリック教徒の支持率が63%で最も高く、無神論者の支持率は46%で最も低かった。
 また、大統領選の有力候補者の支持者別に見ると、ルーラ氏やアウキミン氏の支持者では各々、56%と55%、マリーナ氏の支持者では45%だが、ジャイール・ボルソナロ氏の支持者では72%と非常に高いこともわかった。

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