ブラジル法曹界で弁護士として名高い原田清氏は、今月25から30日にかけてイタリアのミラノ大学で開催される『第15回ミラノ国際弁護士会合』にて、ブラジル人弁護士として初めて、主賓(パトローノ)の名誉に浴することが明らかとなった。
南米、欧州、アフリカにおける弁護士の認識共有を目的とした国際弁護士協会が主催する今会合。18世紀の刑法における啓蒙主義の代表格であり、近代刑法の礎となった著書『犯罪と刑罰』を残したチェーザレ・ベッカリーアを顕彰し、ミラノ大学で開催される運びとなった。
ブラジル人弁護士としては初めて主賓に任命される原田氏は、同協会の伊、西、ブラジル人構成員により全会一致で承認。開会式にて表彰が行なわれ、同会合の公式出版物『世界の弁護士』において、記録されるという。また会合においては、原田氏による基調講演『租税犯罪に関する法的発展』が行われる。
原田氏は、1967年、サンパウロ大学法科を卒業後、71年まで財政学を学ぶ。その後、サンパウロ市検察官、民事執行部長、94年まで市の法律相談所の検察所長を務めた。ブラジル日本文化福祉協会評議員会会長を務めたほか、現在は、様々な法律組織諮問機関のメンバーを務める。
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