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CIATE介護実務講習=就労、生活に役立つと好評

オムツ交換実習の様子

オムツ交換実習の様子

 国外就労者情報援護センター(CIATE、二宮正人理事長)は9~11日、サンパウロ市文協内同センター会議室にて、日本での介護職就労希望者を対象とする介護実務講習を開催した。日系中年女性を中心に13人が参加。講師はJICAシニアボランティアとして援協傘下の老人養護施設で活動中の介護士、與那覇順子さんと長谷川美津子さんが務めた。
 講習は、午前9時から午後4時まで実施された。内容は介護の基礎知識や日本の施設の特徴、認知症についてなど6つの講義と、ベッドから車椅子への移乗方法や食事のさせ方、排泄の手伝い方など10の実習から成る。説明は日本語で行われたが、配布された資料には全て伯語の翻訳文がついている。実技テスト合格者には受講証明書が贈られた。
 参加者の多くが講習への参加動機として、日本での介護職就労希望と共に、身近な高齢者を介護するために日本の先進的な介護技術を学びたいということを挙げた。
 参加者の増田春美エリナさん(45、三世)は、流暢な日本語が話せ、日本での介護職就労を希望する。健康だった80代の母が足首を捻挫し、4カ月間寝たきり生活となり、その介護を行う内に介護職に興味を持った。講習については「説明が具体的でわかりやすかった。日本での就労に繋がるだけでなく、実生活でも役に立つのでとてもありがたい」と話す。
 講習後、勉強のため養護施設でのボランティアを申し出る参加者もおり、指導を行った長谷川さんと与那覇さんは「介護技術を求める人のために、今後も協力を続けたいと思う」と話した。
 CIATEの永井康之専務理事によれば、日本の介護職求人は依然強い需要を見せているが、労働市場全体が人手不足によって給与を上昇させているなか、介護職の給与は上がっておらず、介護職に就いたとしても他職に移ってしまうケースも多いという。
 永井専務理事は「就労支援としての役割はもちろんだが、ブラジルも高齢化が進み、介護需要が高まっている。介護について知ってもらう良い機会となったのではないか」と語り、次回開催は来年1月もしくは7月を予定していると話した。

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