ホーム | 日系社会ニュース | 商議所=7年間で日系企業が倍増=パラナ知事、昼食会で講演
講演したリッシャ知事
講演したリッシャ知事

商議所=7年間で日系企業が倍増=パラナ知事、昼食会で講演

 ブラジル日本商工会議所(村田俊典会頭)が9日、サンパウロ市内で10月懇親昼食会を行ない、講演者にパラナ州のベット・リッシャ知事(50、PSDB)を招いた。会員企業ら約150人が参加した。
 テーマは『パラナ州への投資シナリオ』。登壇したリッシャ知事は「昨年は約350億米ドルもの資本が同州に投資された」と紹介し、その理由を「高水準のインフラ整備」にあると説明。
 国内最大規模のパラナ州上下水道公社、電力企業で初めてニューヨーク証券取引所に上場したパラナ電力など充実した交通整備を挙げ、来年16年も15億レの大金をインフラ整備に投資するとし、「これらは偶然ではなく、パラナ州の真摯な取り組みによるもの」と自信を見せた。
 また州予算の34パーセントに当たる、93億レを教育に当てる方針があるという。積極的な人材育成が目的で、全国2位の「一人当たりの生産性」数値をアピール。さらには企業へのメリットとして、進出をサポートするパラナ州開発局や南部開発銀行の存在、総人口2億6千万人のメルコスールの中心に位置する地理的優位性を上げた。
 最後に日本からの進出企業数が09年の11社から、現在は22社に倍増したことを明かし「ロンドリーナ出身の私も、幼い頃から日系人の姿を見てきた。勤勉という点でパラナに住む人も似ている。州への投資が利益を生むはず」と訴えた。

image_print