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サンパウロ州、市の、蚊の繁殖抑制対策費が削減=黄熱病流行の下地作った?!

 黄熱病などの原因にもなる蚊の対策費用の2017年分支出を、サンパウロ州政府、サンパウロ市役所が共に削っていたことがわかったと、2日付現地紙が報じている。
 2017年の保健対策への費用の見積もりは、サンパウロ州で1億9100万レアル、サンパウロ市で1億4300万レアルと、共に2016年分のそれを上回るものだった。
 だが17年の場合、実際に使われた費用は、サンパウロ州で前年比約2500万レアル減(15%減)となる1億3800万レアル、サンパウロ市で約800万レアル減(9%減)となる7800万レアルと大きく下がっていた。
 サンパウロ州が17年に病原菌を持つ蚊の対策に使った費用は7千万レアル。これも16年の8600万レアルから19%も減っていた。州市が蚊対策費用を減らせている間に、黄熱病が広まる環境を作ってしまったようだ。
 黄熱病は、田園地帯だとハエマゴグス種やサベテス種、都会ではジカ熱やデング熱を媒介することでも知られるネッタイシマカが媒介している。サンパウロ州では1942年以来、都会での黄熱病は発生していない。
 中央労組の保健部門であるシンジサウージのジョルジュ・アレッシャンドレ・ブラズ・デ・セナ氏は、「州の蚊の対策課は何年も前から器具が足らず、薬を撒きに行くような車さえ持っていない状況だ。とても645市を管轄できる状態にない」と聖州政府を批判している。中央労組はジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事やジョアン・ドリア・サンパウロ市市長の民主社会党(PSDB)と対立関係にある。
 連邦政府からの保健対策費用の捻出も、2016年の2億3800万レアルから2億1800万レアルへと約2千万レアル(8%)ほど下がっている。

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