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中南米対日理解促進プログラム=日本祭関係者、地域活性化行事学ぶ

訪日の様子(提供:ロペスさん)

訪日の様子(提供:ロペスさん)

 JUNTOS中南米対日理解促進プログラムを通じて、ブラジルなどの中南米6カ国から日本祭り関係者らが、1月28日から2月4日まで訪日し、『活性化』を目的に活動する各種団体を視察した。15日午後2時から、文協ビル内県連事務所にて記者会見が催され、ブラジルから参加した市川敏雄実行委員長(70、二世)、サンパウロ市エスポセンターの営業・市場調査部長のウィリアン・ロペス氏(40)らが報告を行った。
 「ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」(通称愛Bリーグ)の訪問では、全国各地のご当地料理の人気投票を行う「B1グランプリ」の説明を受けた。
 同イベントは、愛Bリーグと開催地域が中心となり運営している。来場客にたくさんの料理を食べてもらうため提供される一皿は小さめ、低価格に抑えられている。
 来場客は会場内で現金代わりに使用されるチケットで料理を購入する。余ったチケットはイベントが行われる地域の「チケット利用協力店」で使用できるため、グランプリ開催地、参加者どちらも地域のアピールができる。
 市川実行委員長は「各都道府県の郷土料理が揃う日本祭りでもこの案が使えるのでは」と評価した。
 世界的に有名な「鼓童」は、太鼓を学びたい外国人も研修生として受け入れている。太鼓の演奏技法のほか、太鼓の作り方を学ぶ。さらに佐渡市の中で研修が行われることで、佐渡市の訪問者増加にも繋がっている。
 ロペス氏が関心を持ったのは、JTB社から説明を受けた日本各地の祭に団体で観光させる「祭ツアー」だそうだ。「これは日本祭りに関係なく、地域活性化のためブラジル全土で使える旅行案だ」と語った。
 また、今回の訪日について「多くの地域の困難やそれに立ち向かう住民の努力を見ることができた」と振り返った。
 そのほか、地域活性化東京都台東区の「浅草サンバカーニバル」、千葉県勝浦市の「ビッグひな祭り」、「松野竹灯籠まつり」の中心団体から地域活性化活動や、江戸時代の日本舞踊団体「藝○座」、「江戸かっぽれ」など文化継承を続ける団体から説明を受けた。

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