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《ブラジル》石油開発区域内にサンゴ礁=アマパー沖は動植物の宝庫

 2013年にフランス系のTotal社らが落札したアマパー沖の石油開発鉱区内に、動植物の宝庫ともいえるサンゴ礁がある事が判明し、自然保護団体のグリンピースや連邦検察庁が、国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)に開発許可を与えないように求めていると18、19日付現地地サイトが報じた。
 グリンピースによると、アマゾン川河口からアマパー州北部にかけて広がる開発鉱区は、マラニョン州沖からフランス領ギアナに及ぶ5万6千平方キロの岩礁を含んでいる。その内の9500平方キロでは、新種のサンゴや通常は深海のみで見つかる魚や海藻類が確認されているという。
 サンゴ礁はアマパー州沖100キロ、水深220メートルの所にあり、2016年に発見された。同年4月18日付の『サイエンス』誌には通常のサンゴ礁とは違う、海綿状の岩肌と色とりどりのサンゴ、光のない所を好む魚や海藻などの写真が掲載された。
 グリンピースの調査は続いており、2017年には潜水艇も用いた調査を開始。今月初旬も再調査が行われた。この調査では、新種のサンゴが発見されたが、これまでの調査では、新種の魚なども発見されている。
 他方、1400億バレルの原油が採掘できると見込み、2013年に8億200万レアルで同鉱区を落札したTotal社らは、サンゴ礁発見で開発許可をとるのが一層困難になった。開発計画や環境破壊防止策を提出しても受け入れてもらえないという状態は繰り返され、17年8月には、3度目の環境許可申請拒否との報道も出た。
 グリンピースは、新種のサンゴ発見など、貴重な海洋資源に恵まれた地域だけに、原油漏れなどが起きれば取り返しのつかない事態が生じるとして、開発許可を断るべきだと主張している。
 Ibamaは、新種のサンゴ発見に関する正式な報告を受けておらず、報道によって初めて知ったとコメントした。環境許可付与のための審査は同院理事会が担当する。
 Total社はサンゴ礁の存在については何も言及していないが、グリンピースの進言後、「Ibamaからの技術的な意見書に対する返答書を1月に提出し、同院からの返答待ちの状態だ」との声明を発表した。

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