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《ブラジル》第1四半期のGDPは0・4%増=5Q連続成長も依然緩やか=失業率も相変わらず高く

パラナ州パラナグア港から輸出される大豆(参考画像・Ivan Bueno/APPA)

パラナ州パラナグア港から輸出される大豆(参考画像・Ivan Bueno/APPA)

 30日、第1四半期の国内総生産(GDP)が0・4%の上昇を記録したことが発表された。これで5四半期連続の成長となった。29日付現地紙サイトが報じている。
 今回の内訳を見てみると、成長を牽引したのは農業部門で、1・4%の上昇が見られた。これは今農年期の大豆の豊作などに後押しされた。
 また、経済の専門家たちが懸念材料としていた工業部門も、0・1%の上昇となった。
 さらに家族消費が0・5%増で、投資も0・6%増を記録した。
 唯一下がったのは政府支出で0・4%の減少。これが、今回のGDPの足を引っ張った。
 経済の専門家らは、第1四半期のGDPは0・1%~0・5%の成長と予想していたが、今回の結果は予想範囲内でも良い方となった。
 これで2017年の第1四半期以来、5四半期連続でのGDP上昇となり、景気回復が持続していることをうかがわせている。過去4半期の上昇は、1・1%、0・6%、0・3%、0・2%となっている。
 だが、回復しているとは言え、その上昇幅は相変わらず緩やかで、5四半期連続での上昇を記録しはじめる前に、11四半期連続で減少した分を補うまでには至っていない。現時点でのブラジルのGDPは2011年第1四半期のレベルであり、過去最大値を記録した2014年第1四半期と比べると、依然として5・7%も低い数字となっている。
 そこに加えて、29日に発表された2~4月の失業率は12・9%で、1~3月の13・1%よりは微減したものの、その数値は高いままだ。なおも1341万3千人の国民が失業している計算となる。
 失業率が高いと、家族支出の大きな上昇も望めない。それが、景気回復が思うように加速しない一因にもなっている。
 なお、第2四半期は、21日から現在まで続いているトラック・ストの影響でGDPの上昇にかなりの歯止めがかかると予想されている。既に、今年のGDP予想を2%以下に修正する経済専門家が出てきている。

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