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ブラジル日本移民110周年記念 眞子さまご来伯によせて=ブラジル日本移民110周年祭典委員長 呉屋春美

呉屋祭典委員長

呉屋祭典委員長

 ふるさと日本を離れ、遠いブラジルに行く決心をした私たちの先人は、当時の天皇陛下の御真影を幾重にもした布にくるみ、何よりも大切に持ち、海を渡りました。何日もかけて大海原を超えた日本人移住者が、ブラジルの地で初めて自分の家をもったとき、まず最初にしたことと言えば、休むことでもなく食事をすることでもなく、幾重にもくるんだ布をほどき、天皇陛下の御真影を掲げたことではないかと思うのです。
 かつて、日本人移住者の家には必ずといっていいほど家の中心に天皇陛下の御真影が飾られていたことを思えば、それは容易に推測ができることでございます。
 それほどまでに日本人移民の皇室に対する思いは深いものがあり、特別な存在であったということは言うまでもなく、それは現在の日系社会に於いても変わらなく続く思いであります。
 その皇室より、この度のブラジル日本移民110周年を記念するために開催される大変重要な式典に、眞子内親王殿下のご臨席を賜れるとの正式な通達を受けた日は、日系社会全体が大きな喜びで満たされました。
 今回、眞子内親王殿下に於かれましては、18日から11日間にかけて、大変お忙しい日程でのご公務であるにもかかわらず14都市をご訪問下さいます。その中に、皇族の方々において初となるカフェランジアの平野植民地が、ご訪問予定地の一つにあるとお伺いし、感無量の思いがいたしました。
 このように、常に私ども日系移民に対しお心をお寄せ下さる皇室のお気持ちに、感謝の思いで一杯でございます。今回の皇族ご訪問に於きましては先人の思いを胸に、先人と共に眞子内親王殿下をお迎えする気持ちで、真心を込めて臨みたいと存じます。
 さて、ブラジル日本移民110周年記念を迎える本年は、過去を振り返り先人に深い敬意を払うと同時にこれから先の未来に先輩方が我々に残して下さったブラジルにおける日系社会を、いかにして次の世代に引き継いでいくかということも、最重要事項のひとつと捉えております。
 そのために、今回の式典開催に際し若い日系人を多く起用するなど、次世代の指導者の育成にも力を注いでおります。そのような中、皇室を代表し同じく日本のこれからを担われるお若い眞子内親王殿下にご臨席を賜れることは、今回の式典に大変ふさわしく、また、意義深いとことだと感じております。
 最後に、未来における日本とブラジル日系社会の結びつきがより強固なものとなり、なおかつ末永いものであるという大きな希望を与えて下さる今回の眞子内親王殿下のご訪問に、改めて心からの歓迎の意を表しつつ、私の挨拶とさせていただきます。

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