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眞子さま=先没者慰霊碑、史料館ご訪問=トメアスーで日系人と交流

角田さんの案内で史料館を視察される眞子さま

角田さんの案内で史料館を視察される眞子さま

 眞子さまはパラー州トメアスー郡クアトロボッカスの日系社会を27日に初訪問され、歓迎式典出席のほか、開拓先没者慰霊碑にご献花、地元日本移民や日系人とのご接見、トメアスー文化農業振興協会(ACTA)会館内の史料館ご視察を行った。
 飛行場に到着した眞子さまは、まず墓地内の日本人開拓先没者慰霊碑に向かった。白いドレスと手袋をはめた眞子さまは慰霊碑に献花後、深々と頭を下げられた。退場の際は、日本人の名前が書かれた他の墓石をいくつも見つめながら去っていかれた。
 会館では12人の一、二世らとご接見。ACTAの防犯担当理事、五島洋一さんが、「治安改善に向けて、文協をはじめ地域みんなが警察に協力して貢献している」と説明すると、眞子さまは「さすが文協です、皆さん心強いですね」と感心したようにうなずいた。
 また、トメアスー総合農業共同組合(CAMTA)の元理事長、伊藤譲二さんに対し、眞子さまは「両親がトメアスー移住地訪問を望んでいて、今日私が来ることになりました」との顛末を話されたという。
 眞子さまはご接見後、歓迎行事に臨席され、同会館内2階の史料館へ。同史料館創立に関わった角田修司さん(77、宮城県)が案内し、アマゾン移民開始当時の資料や展示品の映写機などの説明をお受けになり、初期移民の生活に触れた。
 角田さんは、「こんなに遠いところまで本当によく来て下さったと思う。僕ら一世は皇室が来てくれたというだけで、こう涙が出てきてしまうんだね」としみじみと喜びをかみしめていた。

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