極右大統領候補のジャイール・ボルソナロ氏(社会自由党・PSL)の前妻が、「(同氏から)殺されるのを恐れてノルウェーに逃げている。かくまってほしい」と要請した記録が外務省にあり、当時の在ノルウェーブラジル大使館担当者がその電報を打ったことを認めていたことが25日に判明した。29日には全国で、同氏に対する女性たち主導の抗議デモが行われる予定となっている。26日付現地紙が報じている。
この件は2011年6月、当時、ノルウェーにあるブラジル大使だったカルロス・エンリケ・カルジン氏に、ボルソナロ氏が電話で連絡を取ったことに端を発している。ボルソナロ氏はその電話で、「妻が自分の許可なしに幼い息子を連れてノルウェーに行っている。状況が知りたい」と語ったという。また、翌日は、外務省からも同件に対応するよう要請する電報が届いたという。その当時、ノルウェーではテロによる連続殺人が起こっていた。