ホーム | 日系社会ニュース | スキヤキ・ド・ベン=陶芸家本間さんが作品提供=8人のシェフ、ソムリエら参加

スキヤキ・ド・ベン=陶芸家本間さんが作品提供=8人のシェフ、ソムリエら参加

参加者らで乾杯

参加者らで乾杯

 陶芸家の本間秀子さんがはじめた慈善イベント『スキヤキ・ド・ベン 2018』が21日夜、サンパウロ市内のチヴォリホテルで行われた。イベントには約360人が集まり、本間さんが作成した陶器で食事を楽しんだ。収益金は憩の園、障がいを持つ子供の支援を行なうトラヴェセイロ協会に送られた。
 参加したシェフはアンドレ・サブロウさん、ハラダカズオさん、平田マリさん、金子智さん、白石テルマさん、ウィリアン・リベイロさん。6人は本間さんの作品を選び、その作品にあったメニューを考案した。当日はスキヤキを中心としたコース料理となり、来場客は美しく盛られた料理に舌鼓を打った。
 また、セルヴェージャソムリエのオダ・カロリナさん、唎酒(ききさけ)師の与那城ヤスミンさんが各料理にあわせて選んだ日本酒やビール、ワインが振舞われた。
 来場客が料理を楽しむ中、挨拶に立った本間さんは「家族や友人と一緒にいる幸せな夜」とイベント開催に喜びを述べ、「皆さんが食べている料理を載せた皿は私が作ったもの。ぜひ手にとって楽しんで」と語った。
 イベントでは齊藤悟琉舞道場や、中平マリコさん、太鼓グループの「桜吹雪和太鼓」などが華々しいショーで会場を盛り上げた。また、日系画家の故・間部学さんの作品数点がオークションにかけられ、来場客を盛り上げた。
 憩の園の佐藤直理事長(75、三世)は「12年前にはじまり、今では有名シェフまで参加してくれるイベントに。色んな人から助けていただき本当にありがたい」と感謝を示した。
 同イベント初参加のエイトレル・水上・恵・エリザさん(61、三世)は「イベント開催のためにここまで団結する精神に感動した。シェフが作った珍しい料理や綺麗な陶器を楽しめた」と満足げに語った。

image_print