ホーム | 日系社会ニュース | ボランティア1200人=こどものその大規模バザー=テーマ、今年も「お祭り広場」=13日、13万5千人入場見込む=東京荏原ロータリー=大量の衣料寄贈

ボランティア1200人=こどものその大規模バザー=テーマ、今年も「お祭り広場」=13日、13万5千人入場見込む=東京荏原ロータリー=大量の衣料寄贈

7月9日(水)

 社会福祉法人こどものその(井口信理事長)は十三日午前九時から、午後五時までこどものその本部で「第二十回慈善バザー」を催す。今年は、七十団体千二百人のボランティア協力参加者があり、例年一万五千人規模の一般参加者がある。
 六年前から開催のテーマを「お祭り広場」とし、コロニアのお祭り日を演出している。コロニアでおなじみの花笠音頭、傘踊り、阿波踊りなどの郷土民謡のほか、園生たちによる太鼓も披露される。また、リトアニア、ロシア、イタリア、スペイン、コロンビア、ブラジルなど十三カ国十八チームで、国際民族舞踊が舞台で行われる。
 バザーは、好評のビンゴの他、日本から送られた中古衣料の販売コーナーが目玉になる。園内の再生事業部が洗濯、アイロン掛けで仕上げたもので、格安で販売。中古衣料は、東京ロータリークラブがコンテナで寄贈した。その他、マグロ寿司などの日本食、シュラスコ、パステス、ソーニョなど多彩な食べ物がならぶ。
 来社した鈴木康夫副理事長は、「この祭りは日系コロニアの方に支えられている祭りです。ご家族おそろいで一日お楽しみ下さい」と、呼びかけていた。
 会場には駐車場を設置。また、地下鉄イタケーラ駅から会場まで無料貸しきりバスがピストン運行される。
 東京都品川区の荏原ロータリークラブ(坂田貞夫会長)は一昨年に続き、イタケーラ区の社会福祉法人「こどものその」(吉田光子園長)にコンテナ一台分の衣類を寄贈、三日、サントス港で荷揚げされたコンテナが同園に届いた。段ボール箱二百七十四個におよぶ巨大プレゼントを園生らは大きな拍手で出迎えた。贈られた衣類は十三日、同園で行なわれる第二十回慈善バザーで販売される。
 同クラブが衣類を寄贈するのは今回で二回目。当初はリベルダーデ・ロータリークラブを通して福祉団体に贈られる予定だったが、ブラジル佐渡金工業の大石辰登社長の計らいで同園に直接配達された。搬送通関においては日本の(株)商船三井、ブラジル側は三井大阪ライン(MOL)、日本通運の各社が協力した。
 コンテナは三日夜、「こどものその」に到着。同園の井口信理事長、鈴木康夫副理事長、吉田園長、坂本アントニオ由紀雄事務局長ら職員と園生、大石社長らに拍手で迎えられた。吉田園長は、「品物の大半が新品。私たちにとって素晴らしい贈り物、バザーでの反響が楽しみ」とにっこり。衣類の多くは品川の衣料店の善意で集まったという。
 関係者らは五日から開封作業を行なっているが、「七日の時点でまだ半分が未開封」と嬉しい悲鳴。バザーに向けて、現在、同園の再生センターで洗濯、アイロンがけなどが急ピッチで行なわれている。

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