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英国調査=教師への尊敬度でブラジルは35カ国中最下位=「教師を尊敬」わずか9%

教師が尊重され、待遇も改善される事で、教育の質も高まる(参考画像・Hedeson Alves/SEED)

教師が尊重され、待遇も改善される事で、教育の質も高まる(参考画像・Hedeson Alves/SEED)

 英国のヴァーキー財団が世界35カ国で行った、教師がどれほど社会的、経済的に尊重されているかを測った調査の結果が発表され、ブラジルは最下位だったと、8日付ブラジル紙が報じた。
 ブラジルでは教師が尊敬されておらず、給与も低い上、将来も不安定な職業と認識されている事が調査で判明した。5年前の2013年に行われた初回調査は、世界21カ国が対象で、ブラジルは20位だった。ブラジルは、「生徒から尊敬されている」、「自分の子供に教師になるよう勧めたいと思う」の項目で評価を落とし、35カ国中、最下位だった。
 指数2ポイントで最下位だったブラジルでは、「生徒は教師を尊敬していると思う」と答えた人が9%だったのに対し、指数100ポイントでトップだった中国では81%いた。また、ブラジルでは「自分の子供に教職に就くことを推奨する」と答えた人は20%のみだったが、中国では55%だった。
 公立校地理教師のエレーノ・デ・オリベイラさん(52)は、「生徒に暴力をふるわれたり、侮辱されたりといった同僚の声は頻繁に聞く。夜の10時に学校を出て、朝2時まで授業の準備。給料は低くて、もうやめようと思ったことも何度かある」と語る。
 ボウソナロ次期大統領の支持勢力が、学校で特定のイデオロギーに偏った内容を教えることを禁じ、授業を録画させて内容をチェックしようとしていることも、教師の職務に生徒の親が過剰に介入する傾向を悪化させる危険性があると、専門家は指摘している。
 ヴァーキー財団のヴィカス・ポタ会長は、「教師への尊敬度が高い程、生徒の学習理解が深まるし、教師を志す子供も増えるから、教育の質も高まる」と指摘している。

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