ジャイール・ボルソナロ次期大統領(社会自由党・PSL)は12日、年内に社会保障制度改革に手をつけることは難しいだろうとの見解を示し、次期官房長官のオニキス・ロレンゾーニ下議(民主党・DEM)も、「社会保障改革は来年になるだろう」と口を揃えたと、13日付現地各紙が報じた。
社会保障制度改革は憲法改正を必要とする内容も含むため、議会承認のハードルが高い。現テメル政権も成立を目指したが、議会をまとめきれず、今年2月にリオ州に直接統治令を出さざるを得なくなった時点で正式に断念していた。「直接統治令の発令中は憲法を改正出来ない」という憲法規定があるからだ。