ホーム | ブラジル国内ニュース | 《南米サッカー》リベルタドーレス杯=前代未聞の襲撃事件による決勝延期の末にマドリッド決戦を制したリーベルが優勝

《南米サッカー》リベルタドーレス杯=前代未聞の襲撃事件による決勝延期の末にマドリッド決戦を制したリーベルが優勝

勝利に喜びを爆発させるリーベル・プレートの選手たち(Diego Haliasz/Prensa River)

勝利に喜びを爆発させるリーベル・プレートの選手たち(Diego Haliasz/Prensa River)

 サッカーの南米一を決めるリベルタドーレス杯の決勝第2試合は9日、襲撃事件のせいで15日遅れの南米大陸外での開催という異例事態の中で行われ、リーベル・プレート(アルゼンチン)がボカ・ジュニオルス(アルゼンチン)に3―1で勝利、3年ぶり4度目の優勝を飾った。10日付ブラジル国内紙が報じている。
 今大会の決勝はアルゼンチンのブエノスアイレス勢同士の対決で、11月11日に行われた第1試合が2―2で終わったため、11月24日に予定されていた第2試合の勝敗が優勝が決まるはずだった。
 だが、その試合当日にリーベルの応援団がボカの選手の乗ったバスを襲撃。これでボカの主将が負傷するなど、大混乱となり、延期となった。
 この後、長年激しくライバル意識を燃やすチーム同士の対戦ということもあり、「ブエノスアイレスでの開催は危険」ということで、スペインはマドリッドのサンチアゴ・ベルナベウで開催という、前代未聞の決勝となった。
 試合はボカが1点先取したが、リーベルが後半に同点に追いつき、延長戦に突入。2枚目のイエローカードで1人選手が退場となったボカが数的不利になったのに乗じたリーベルは、素早い揺さぶりをかけて2点を追加。3―1でボカを振り切った。
 この夜、6万人ともいわれるリーベルのファンがブエノスアイレスのオベリスクの広場で祝勝会を行った。現地当局は2千人の警備員を配備したが、結局は、10日未明までに20人余りの逮捕者が出るという大混乱のうちに終わった。
 リーベルは12日からアラブ首長国連邦で開催されるクラブ・ワールドカップに出場する。

image_print