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「男がピンク着て、女が青着て、悪い?」=新人権相に皮肉を込めたプロテスト

雑誌「エクストラ」の皮肉めいた表紙

雑誌「エクストラ」の皮肉めいた表紙

 ブラジルの芸能人やネットの界隈では年始早々から、早くもボウソナロ新政権に対する新たなプロテストが流行りはじめている。それは、男性が赤、ないしはピンクの服を着、女性が青の服を着る、というものだ。
 事の発端は、就任したばかりの女性家庭人権相のダマレス・アウヴェス氏の発言に反抗を示したものだ。ジャイール・ボウソナロ極右政権下で人権相に任命されたダマレス氏は女性弁護士だが、福音派の牧師で保守色が強いことがかねてから指摘され、LGBTに対する対処などがかねてから不安視されていた。
 その矢先の2日、ダマレス氏が1日の就任式直後に自身の支持者に囲まれ、「ブラジルはこれから新しい時代を迎える。男の子が青い洋服を着、女の子がピンクの服を着る時代になる」と発言した動画がネット上で流れはじめた。ダマレス氏はこのフレーズを何度も繰り返して言い、さらには支持者たちもこれを一緒に唱える姿も映し出されていた。
 すると、芸能人の間やネットで、この発言に不快感を示す動きが瞬く間に広がった。
 そのひとつは、夫婦、もしくは恋人同士で知られる芸能人たちが、男性側が赤、ピンク、女性側が青のシャツを着て写真撮影し、それをインスタグラムに挙げる動きだ。夫婦司会者として有名なルシアノ・フッキやアンジェリカを筆頭に、スポーツ・ジャーナリストのフェリペ・アンドレオリと彼の恋人でレポーターのラファ・ブリテス、さらには、俳優や女優、司会者たちが単独で同様の行動で続いた。中には司会者のマルシオ・ガルシアのように、ボウソナロ大統領の支持者として知られる著名人までもが、「この発言はいかがなものか」として、あえて赤いシャツを着た写真を挙げるケースも出てきている。
 さらにネット上では、ダマレス氏の発言の矛盾を証明する写真をあげるのが流行りはじめている。たとえば、ディズニー・アニメの古典「シンデレラ」や最近の大ヒット・アニメ「アナと雪の女王」の雪の女王ことエルザは青いドレスで有名であり、サッカーのユニフォームでも赤いユニフォームのチームはかなり多い…など。雑誌の「エクストラ」誌はそうした矛盾を集めた写真を最新号の表紙にした。
 ブラジルのネット・ユーザーはさらに、ボウソナロ氏の次男でリオ市会議員のカルロス氏がピンクのシャツを着ている写真をあげた。また、ダマレス氏自身が好んで青い服を着ている姿も、写真と共に指摘されはじめている。1日に撮影された動画について報じた2日のニュースでも、2日の番組に出演するために局に現れたダマレス氏が青い服を着ており、動画の中の言動と矛盾しているとアナウンサーが指摘していた。
 ダマレス新人権相にとっては、前途多難なスタートと言えそうだ。(3日付G1サイト、3日付レヴィスタ・グラモウルなどより)

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