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ベネズエラ=国境封鎖で邦人女性足止め=ロライマ山観光登山の帰り=大使館員が保護に急行

神秘的な台地ロライマ山(From Wikimedia Commons)

神秘的な台地ロライマ山(From Wikimedia Commons)

 ブラジルとベネズエラの国境に跨る有名な観光地ロライマ山に登山している間に、急に国境が閉鎖されてブラジルに戻れなくなっていた日本人女性旅行者が居ることが、26日付エスタード紙報道で明らかになった。日本の観光客かブラジル永住者かは不明。在ベネズエラ日本国大使館によれば、当該女性は無事で、国境沿いのサンタエレナデウアイレン市に滞在しており、大使館職員が陸路で保護に向かっている途中だという。

 26日付けエスタード紙(E紙)によれば当該女性は、ブラジル側のロライマ州都ボア・ビスタの旅行会社を通じ、伯人25人とともにロライマ山ツアーに参加してベネズエラ側に入っていた。下山した一行は、サンタエレナデウアイレン市経由でブラジルに戻るはずだったが、マドゥーロ独裁政権が支援物資搬入を阻止するために、21日晩から急きょ国境封鎖をしたため足止めを食っていた。
 同市の国境地帯では先週末、グアイド暫定大統領が呼びかけた人道物資搬入を巡り、搬入阻止をする政府軍との間で死傷者が相当数出るような衝突が発生している。
 地質学者で観光ガイドとして随行していたベネズエラ人のアレシャンドレ・コルデーロさん(46)はE紙に対し、「下山した後、国境が通過できないようになっていた。銃撃戦や催涙弾が飛び交う紛争地帯を迂回し、市内のブラジル総領事館に向かった」と話している。
 これを受けて、在サンエレナデウアイレン伯総領事館は、ベネズエラ国家警備隊や陸軍と交渉し、特別許可を得て伯人25人については24日夜、同警備隊の護衛付きで出国した。
 ところが《ツアーに参加していた日本人女性は、領事館の保護を受けられなかったため、国境を越える保証が得られず、現在、伯総領事館職員の自宅で保護されている》とE紙は報じた。
 26日に本紙取材に応じたベネズエラ日本国大使館に拠れば、「伯総領事館職員の自宅で保護されているという事実はない。一昨日くらい前からその女性と連絡を取り合っており、現在、大使館職員が陸路で保護に向かっているところ」と説明した。
 同大使館は「現在、ベネズエラには渡航中止勧告が出ている。ブラジル在留邦人の方もベネズエラには入国しないで下さい」と注意を促した。


□関連コラム□大耳小耳

 ブラジル、ベネズエラ、ガイアナの国境に位置する「地球最後の秘境」ギアナ高地。その中でもロライマ山は最高点が2810メートルもあるテーブルマウンテン(卓状台地)。ゴンドワナ大陸時代の地球最古の岩盤がそのまま残っていると言われている。コナン・ドイルの小説「失われた世界」の舞台となったことで有名になり、今も世界中から観光客が集まる。ブラジル側から登山する時はボア・ビスタを拠点に登頂するのが一般的で、6泊7日程の日程で登ることができるとか。それにしても、なにもベネズエラに大統領が二人も生まれ、一触即発になっているこんな時にいかなくても…。

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