ホーム | ブラジル国内ニュース | アメリカのパンクバンドがボウソナロを批判=ブラジル公演のポスターで皮肉る

アメリカのパンクバンドがボウソナロを批判=ブラジル公演のポスターで皮肉る

デッド・ケネディーズのブラジル公演ポスター(インスタグラムより)

デッド・ケネディーズのブラジル公演ポスター(インスタグラムより)

 アメリカのパンクロック・バンドが5月に行うブラジル・ツアー用のポスターで、ボウソナロ大統領を皮肉るイラストが描かれて話題を呼んでいる。
 このバンドは結成40年を迎えるベテラン・バンドのデッド・ケネディーズで、ブラジルでもパンク・マニアの間では古くから人気だ。
 そんな彼らが5月に行うブラジル公演のポスターは、緑と黄色のブラジルのサッカー代表のユニフォームを着た家族4人が、皆、ライフル銃を抱えている。これはボウソナロ氏の唱える銃規制自由化への皮肉だ。
 そして、家族の顔は、有名なピエロのキャラクター、ボゾ(反ボウソナロ派で知られている同氏のあだ名でもある)のメイクをしており、カツラまで被っている。イラストの後方には燃え盛るファヴェーラ(スラム街)の様子が描かれ、戦車の姿も見える上、「朝漂う貧乏人の死臭が大好きさ!」という台詞まで入っている。
 これを、昨年の大統領選の決選投票でボウソナロ氏と争った、左派のフェルナンド・ハダジ氏が22日に見つけた。同氏は「カリフォルニア・ウーバー・アレスはパンク史に残る名曲だよ」と、デッド・ケネディーズの代表曲の情報を添えて、このポスターをフェイスブックとインスタグラムの読者に紹介した。
 「カリフォルニア・ウーバー・アレス」は同バンド最大の代表曲のひとつだが、この曲名は、ナチス・ドイツのスローガン「ドイッチェランド・ウーバー・アレス(ドイツは全てを越える)」を引っ掛けたフレーズで、1980年前後のカリフォルニアのせいじ治世の保守性を痛烈に皮肉ったものだった。
 そしてこれは同時に、昨年のボウソナロ氏の大統領選のスローガンを皮肉ったものでもある。同氏のスローガン「ブラジル・アッシーマ・デ・トゥード」は「ブラジルは全てを越える、全ての上にある」と訳せる。つまり、このフレーズはナチスを意識したと思われるもので、ボウソナロ氏が選挙期間中からアンチから「ネオナチ」として批判される原因にもなっていたものだった。
 昨年の大統領期間中から現在に至るまで、ロック系のコンサートではボウソナロ氏への批判が続いている。
 デッド・ケネディーズは5月下旬にサンパウロ、リオ、ブラジリア、ベロ・オリゾンテの4都市で公演を行う。サンパウロ公演は5月25日にトロピカル・ブタンタンで行われる。(22日付レヴィスタ・フォールムより)

image_print

こちらの記事もどうぞ