ホーム | 日系社会ニュース | 橘和音楽教室=第7回目の音楽の祭典開催=息合った家族バンドが大人気=急逝した菊池悦子氏顕彰も

橘和音楽教室=第7回目の音楽の祭典開催=息合った家族バンドが大人気=急逝した菊池悦子氏顕彰も

イベントの最後を飾るサチエ氏、後方は右からオズワルド氏、保江氏、早苗氏、セルジオ氏

イベントの最後を飾るサチエ氏、後方は右からオズワルド氏、保江氏、早苗氏、セルジオ氏

 聖市リベルダーデ区の静岡県人会で5日、今年も、橘和音楽教室主催の「橘和音楽祭」が開かれた。初回は生徒約40人がカラオケで歌い、代表の橘和保江氏とその家族による橘和バンドが数曲演奏する程度の集まりだったという。だが、7回目の今年はバンドで歌う歌手が100人を超え、長女の桑原早苗氏が指導するシンセサイザーの生徒の演奏やコーラスの合唱も含めたプログラムは夜8時に終了。その後の茶話会も含め、最後まで残る人も多かった。

開会式で挨拶する橘和保江氏とUPK関係者、教師、コーディネーターら

開会式で挨拶する橘和保江氏とUPK関係者、教師、コーディネーターら

 開会式には野村アウレリオ市議の代理人や聖州カラオケ連盟(UPK)役員、UPK東地区の代表、保江氏と懇意の教師(審査員)らも参加。開会式やイベントの最中には保江氏の兄弟や親戚も駆けつけ、心温まる再会の場面もあった。
 この音楽祭に不可欠のバンドは、保江氏と夫のオズワルド氏、桑原早苗氏と夫のセルジオ氏、次女の橘和チエミ氏、長男の橘和アキラ氏が楽器を演奏。三女の橘和サチエ氏と孫の桑原ケヴィン君がバックヴォーカル、アキラ氏と妻のミユキ氏がミキシングを担当する。

早苗氏の指揮で歌うコーラス

早苗氏の指揮で歌うコーラス

 家族9人が作り出す音の世界は、シャープで的確な演奏と歌手への思いやりが特徴で、歌詞を忘れた歌手がやっと思い出して歌い出したら、その箇所に演奏が戻って即座に合わせるという離れ業もやってのける。
 歌手とバンドの合同練習は1回のみで、練習に参加出来なかった歌手もいた。だが皆が信頼して歌う様子は、複数の参加者が「バンドの実力は州内でも有数」と折り紙をつける実力を垣間見させた。

菊池悦子氏への思いを語る保江氏とサキソフォン奏者の林孝行氏

菊池悦子氏への思いを語る保江氏とサキソフォン奏者の林孝行氏

 保江氏と同郷の親友で、橘和音楽教室のイベントには必ず参加していた教師の菊池悦子氏が1月に急逝。舞台の袖に大きな鉢植えの白い花を置き、親友を偲びつつ音楽祭を進めるつもりだった保江氏に、共通の知人から電話が入ったのは前夜。悦子氏の夫でサクソフォン奏者の林孝行氏とバンドの協演する「千の風になって」に耳を傾け、悦子氏を顕彰する時も持たれた。
 音楽祭直前に「母親が逝ったから歌えない」と連絡してきた歌手が、せめて応援にと駆けつけるなど、教室外の人も含めた大きな家族のイベントが「橘和音楽祭」だと肌で感じる場面も。音楽や出会い、奉仕を楽しみ、参加者全てが恵まれた思いで送り返される。そんなイベントが、今年もまた新たな歴史を刻んだ。

橘和バンドのメンバー

橘和バンドのメンバー

image_print

こちらの記事もどうぞ