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カモンエス賞=ポルトガル語文学最大賞にシコ・ブアルキ=歌手だけでなく文学でも頂点に

 ポルトガル語文学の最大権威と呼ばれるカモンエス賞の発表が21日に行われ、ブラジルを代表する歌手で、小説家、戯曲家としても有名なシコ・ブアルキ(74)が受賞した。
 同氏の受賞はリオの国立図書館での2時間にわた審査会議の後に発表され、これまでのポルトガル語文学界における功績が評価された形となった。
 シコは50年以上にもわたる音楽活動を通じ、17枚のアルバムを発表しているが、その一方で戯曲家、小説家としても有名だ。戯曲では「ゴッタ・ダグア」(19735)、「オペラ・デ・マランドロ」(1978)「グランデ・シルコ・ミスチコ」(1983)などが有名で、小説では「エストルヴォ」(1991)「レイテ・デラマード」(2009)「イルモン・アレモン」(2014)などが知られている。
 シコはこれまでも、南米で栄誉ある音楽賞「ラテン・グラミー賞」に2度(2001年と2007年)、ブラジル最大の文学賞ジャブチ賞に3度(1992年、2006年、2010年)輝いている。
 1989年から昨年までのカモンエス賞の国別受賞者は、ブラジル人12人、ポルトガル人13人、アンゴラ2人(内1人はポルトガルとの二重国籍者)、カーボ・ヴェルデとモサンビークが各2人だったが、シコの受賞で、ブラジル人も13人となった。ブラジル人作家の受賞は2016年のラドゥアン・ナッサル以来となる。(22日付エスタード紙などより)

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