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《ブラジル》6月の輸出額が前年同月比減=米、中、アルゼンチンへの輸出が全てマイナス

リオ市に本部を置く学究機関ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)の発表によると、今年6月のブラジルの輸出総額は、昨年6月比で10・4%減った(インフレ調整済み)と、17日付ニュースサイト、アジェンシア・ブラジルが報じた。
今年上半期の累積も、昨年同期比で3・5%減っている。
FGVによると、輸出の落ち込みは、米国、中国、アルゼンチンなど、主要貿易相手国への輸出が縮小したことが要因だ。
アルゼンチンへの輸出減少は、同国が直面している経済危機が最大の要因だ。
ブラジルからの輸出全体の26%を占める中国の場合、6月の輸出総額は前年同月比4・1%減だった。FGVによると、輸出総量は3・7%減っており、商品価格も平均で1・9%下がった。
もう一つの重要な輸出相手国の米国は、5月こそ前年同月比増だったものの、6月の輸出総額は前年同月より12・2%減った。輸出総量は1・6%減で、価格は平均で10・6%下がった。
このように、6月は輸出総額が減ったものの、貿易収支は50億ドルの黒字(=輸出額が輸入額を上回る状態)だった。また、今年上半期の貿易黒字は260億ドルとなっている。