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《ブラジル》市長選=サンパウロ市はコーヴァス対ボウロス=リオ市はパエス対クリヴェラ=18州都は29日に決選投票

コーヴァス氏とボウロス氏(Twitter)

 15日、ブラジル全土で統一地方選が行われ、全国のほとんどの市で市長選、市議会議員選が行われた。サンパウロ市は現職のブルーノ・コーヴァス氏(民主社会党・PSDB)と急進左派のギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)、リオは元市長のエドゥアルド・パエス氏(民主党・DEM)と現職のマルセロ・クリヴェラ氏(共和者・RP)が29日に行われる決選投票に進んだほか、各州都で続々と当選者、決選投票進出者が決まった。16日付現地紙が報じている。
 サンパウロ市ではコーヴァス氏が得票率32・85%で1位となり、20・24%の票を獲得したボウロス氏が2位に入った。サンパウロ市市長選はこの20年ほど、「PSDB対労働者党(PT)」の保守対左派の図式だった。だが、今年の選挙では、左派側の代表がより急進的なPSOLの政治家となり注目されている。PSOLは下院で議席10人前後の小規模政党だが、近年、ネットとデモ活動などで草の根的に支持を集め始めている。
 3位はマルシオ・フランサ氏(ブラジル社会党・PSB、13・65%)で、ボルソナロ大統領(所属政党なし)の推薦を得て10月上旬までは支持率1位だったセルソ・ルッソマノ氏(RP)は、10・5%で4位に沈んだ。
 PTのジルマール・タット氏は6位。2018年の統一選で新興右派のユーチューバー候補として人気だったアルトゥール・ド・ヴァル氏(パトリオッタ)は5位、ジョイセ・ハッセルマン氏(社会自由党・PSL)は7位と振るわなかった。
 リオ市ではパエス氏が37%の支持を得て、トップとなった。ボルソナロ大統領が支持するクリヴェラ氏は、市政への評価が低く、苦戦が続いていたが、投票日に支持率を21・9%まで上げた。

 だが、11・30%の支持を得て3位のマルタ・ロシャ氏(民主労働党・PDT)、11・27%で4位のベネジータ・ダ・シウヴァ氏(PT)が共に左派のため、決選投票は福音系保守派のクリヴェラ氏には苦しい展開となる。
 市長選では一次投票で50%以上を得票すれば一発当選となる。ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市のカリル氏(社会民主党・PSD)、バイア州サルバドール市のブルーノ・レイス氏(DEM)、パラナ州クリチーバ市のラファエル・グレカ氏(DEM)、サンタカタリーナ州フロリーアノポリス市のジャン・ロウレイロ氏(DEM)など、七つの州都ですでに当選者が決まった。アマパー州都のマカパーを除く残り18州の州都では、決選投票で市長が決まる。
 なお、人口20万未満の場合は50%が必要なく、一次投票の得票率1位が当選となる。
 2014年の大統領選中の飛行機事故で急逝したエドゥアルド・カンポス氏の長男ジョアン氏(PSB)と同氏のいとこ伯母(エドゥアルド氏のいとこ)のマリリア・アラエス氏(PT)が争うペルナンブッコ州レシフェ、18年大統領選次点のフェルナンド・ハダジ氏(PT)の副候補だったマヌエラ・ダヴィラ氏(ブラジル共産党・PCDoB)とセバスチャン・メロ氏(民主運動・MDB)の対決となるリオ・グランデ・ド・スウ州ポルト・アレグレが注目される。
 なお、大停電で混乱の続くアマパー州マカパーでは15日の一次投票が延期されている。同市の市長・市議選は12月13日の予定だが、停電回復とその後の状況次第で日程はまだ変わりうる。

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