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ジャパン・ハウス=『田根剛 – 未来の記憶 Archaeology of the Future ― Memory & Vision』展

話題となった古墳型スタジアムの模型

 聖市のジャパン・ハウス(Avenida Paulista, 52)では、世界を舞台に活躍する新進気鋭の日本人建築家・田根剛氏(たね・つよし、40、東京都出身)=パリ在住=の模型作品などを集めた『田根剛 ― 未来の記憶 Archaeology of the Future ― Memory & Vision』展が6日から開催中だ。10月13日まで。入場無料。

精巧に作られた模型の内部

 田根氏はわずか26歳で国際コンペ「エストニア国立博物館」で最優秀賞に選ばれた。膨大なリサーチから始まり、旧ソ連支配時代の滑走路を博物館へと生まれ変わらせたこの発想は、同氏が追い求める「場所の記憶を作る」建築の真骨頂といえそうだ。同博物館は、実際に06年から10年がかりで建設された。

凱旋門のような模型から奥をのぞく

 2020年東京五輪招致に向けた「新国立競技場基本構想国際デザイン競技」(2012年)では、世界の著名建築家が名を連ねる中「古墳スタジアム」が最終選考に残り、「宇宙船か古墳か」と評され大きな話題となった。それらの模型も展示されている。

壁一面に貼られた作品の写真

 同氏が設計を始める前に行う、その土地の歴史や記憶を調査する手法「Archaeological Research」(考古学的リサーチ)の思考過程が、今回の展示から伺える。このように過去の記憶を辿る行為の上に、未来の建築が創造され、積み重ねられるようだ。

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