ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》モロ法相 人気急降下は夫だけにあらず=ロザンジェラ夫人に相次ぐ舌禍

《ブラジル》モロ法相 人気急降下は夫だけにあらず=ロザンジェラ夫人に相次ぐ舌禍

 「ヴァザ・ジャット報道」以降、ラヴァ・ジャット作戦での「汚職政治家を取り締まる正義の判事」のイメージが一転し、国民やマスコミ、政界での人気が急降下中のセルジオ・モロ法相。「判事時代に自らが検察を指揮していた」「保守系政治家の捜査や供述聴取を嫌がった」「証拠不十分と知りながら判決を強行した」などを携帯電話のハッキングで暴露された上、ハッキング記録を消去するよう命じたことで信用度がかなり落ちた印象があるが、評判を落としているのはモロ氏本人だけではない。
 一時は「正義のヒーローを支える妻」ともてはやされたロザンジェラ夫人も同様なのだ。
 ロザンジェラ氏は25日、自身のインスタグラムで食卓に並んだ皿の写真をあげたが、そのコメント欄に「ソーリー(ごめんね)、フェミニストたち」と書いた後、「私は愛する人の世話をするのが大好きなの」とのコメントを添えた。
 これに対しては、何百人もの人が即座に抗議のコメントを書き込みはじめた。「フェミニストは夫のための料理も作らないと思っているなんて、なんという見識の低さなの」「フェミニストをばかにするにもほどがある」などの抗議が立て続けに書き込まれたのだ。ロザンジェラ氏の職業は弁護士だ。
 後日、ロザンジェラ氏はこの投稿を削除した。
 ロザンジェラ氏のインスタグラムでは、この件に限らず、荒れる傾向が以前からあった。彼女は大統領選挙期間中に、中立の立場であることが望まれる弁護士であるにもかかわらず、公然とボウソナロ氏を支持した。また、当時から拒絶率も高かったボウソナロ氏が当選し、モロ氏が法相に選ばれると「不平を言わずに従え」とインスタグラムで訴えており、その際も炎上した。
 さらに、それ以前に、女性たちによるボウソナロ氏への抗議運動「エレ・ノン」が起こった際も、抗議者の写真までつけて、「こういう人たちが抗議している。ばかげている」と批判した。その際、その写真の中に、裸で自己表現する女性に混じって、同性愛者であることを自分の体に書いてアピールした少年の姿があったこともあり、炎上。その後、削除するはめになっている。
 ロザンジェラ氏は今年7月に、サンパウロの高級ショッピング・センターで行われた企業家や社会学者との討論会に参加した際も、「(貧しい人たちに援助を差し伸べたりする)福祉という考え方は、もう終わらせるべき」と発言し、物議をかもしている。(8月25日付メトロポレス・サイト、7月22日付UOLサイトなどより)

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