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サンパウロ州ドリア知事が性の概念に関する教科書回収=ボウソナロもそれに続く

 ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事は4日、州立校の8年生の教科書に掲載されていた性の概念(ジェンダー・イデオロギー)に関する箇所を問題視し、教科書を回収させた。ボウソナロ大統領はそれを受け、基礎教育課程で性の概念を取り上げることを禁ずる法案作成を教育省に命じた。5日付エスタード紙が報じている。
 ドリア知事が回収を命じたのは、生物学的な性や性差などに関する記載のある教科書だ。そこでは「同性愛」「両性愛」「性同一性障害」などにも触れていた。
 問題の箇所には、「私たちは男性や女性として生まれるのではなく、社会生活の中で性別を決めていくものだ」などと書かれていた。
 問題の教科書は2009年から配布されている教科書のセットに含まれている科学の教科書だ。今年の版には新たな更新が加えられており、8月に各校に配布された。
 ドリア知事がこの命令を出した30分後、ボウソナロ大統領はツイッターで、総弁護庁が性の概念に関する基準作りは国の作業との見解を示したとした後、「6歳から14歳までの基礎教育課程(小・中学課程)で性の概念を教えることに反対する法案作りを命じた」ことを告げた。
 ドリア氏とボウソナロ氏は2022年の大統領選で争うことが予想されている。同性愛や両性愛などを含む性の概念に関する教育をどのように行うのが適切かなどについてはまだ、社会的な認識が一致していない。

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