サンパウロ州保健局が、16日現在の麻疹(はしか)の真性患者が8619人に達したと発表したと17日付ニュースサイトが報じた。感染の有無確認中の擬似症患者は1万7823人いる。
州保健局によると、感染が確認された患者の15・3%は入院治療を要した。また、真性患者の35・6%は1歳未満の子供だという。
一方、麻疹による死者は、9日の時点で12人に増えた。最後に確認された死者は、イタペヴィ市に住んでいた生後10カ月の女児と、サントアンドレ市に住んでいた53歳の男性、フランシスコ・モラット市在住だった1歳の女児の3人だ。3人共、糖尿病などの慢性疾患患者、予防接種未接種などのリスクを抱えていたという。
16日現在の真性患者数は、9日に発表された患者数(7649人)を12・7%上回った。9日までに確認された真性患者の内、6177人はウイルス検出により、1472人は医師の診断により、各々、真性と判断された。
9日の時点での患者の57%は、サンパウロ市で発生、確認されている。
保健省は現在、全国で麻疹を含む3種混合の予防接種キャンペーンを実施中だ。全国キャンペーンの期間は7日から25日で、対象は生後6カ月から5歳未満の子供だ。19日(土)は、保健所なども開業して対応するXデー(ポルトガル語ではジア・D)だ。生後6カ月未満の子供は予防接種の対象には入っていない。サンパウロ州保健局は、人ごみを避ける事や手洗い、換気などを奨励すると共に、疑わしい症状が現れた時は速やかに診察を受けるよう呼びかけている。
タグ:サンパウロ