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ペルーで長距離バスの事故=ブラジル人含む16人死亡

事故を起こしたクルス・デル・スル社のバス(Reuters/Divulgação)

 6日未明、ペルー南部のカラヴェリ県で、長距離バスが他の車両と衝突後に転倒、16人が死亡、48人が負傷するという事故が起きた。
 事故が発生したのはパン・アメリカナ道574キロ付近で、5日にリマ市を出て、6日朝、アレキパ県アレキパ市に到着する予定だったクルス・デル・スル社のバスが、カーブを曲がりきれずに車線を逸脱。前方に駐車中の車8台にぶつかった上で横転したという。
 事故を起こしたバスは制限時速90キロのところを106キロで走っていたとされ、路面が濡れていた上にスピードを出し過ぎ、コントロールを失ったと見られている。
 クルス・デル・スル社の弁護士は、走行速度は時速40~80キロだったはずと主張している。
 この事故による死者は当初、14人とされ、10人が即死、4人は病院で死亡とされていたが、その後、死者の数は16人に増えた。
 ブラジル国内のサイト記事では、死者の中にブラジル人とドイツ人が2人ずついたと報じられたが、7日の時点でも、死者全員の国籍や氏名は報じられていない。
 なお、負傷者の中にもブラジル人と米国人が2人ずついるとも報じられている。ブラジル人と米国人の計4人はナスカ市の病院に入院し、治療を受けている。
 クルス・デル・スル社は負傷者が入院している病院に職員を派遣し、ケアを担当している他、リマ市の本社で、国内外からの問い合わせに対応している。
 乗客の中には、祖母と叔母に付き添われて旅行中だった11歳の子供のように無傷だった人もいるが、この子供の祖母と叔母はナスカ市の病院に入院している。
 バスの運転手は、バスが故障して制御できなくなったと話しているようだが、バスは2018年製造とまだ新しい。警察は、実際に故障が起きたか否かや、保守点検の実際についても捜査を行っている。
 ペルーの高速道では、雨が多い、道路の状態が悪い、標識などが充分設置されていない、国や県による管理が不足しているなどが原因で事故が多発。2019年の事故による死者は1123人に達したという。(6、7日付G1サイト、アジェンシア・ブラジル、R7サイトなどより)

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