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「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第6回>=イスラム恐怖症や外国人嫌悪

アブドゥルさん

アブドゥルさん

――アブドゥルさんは、難民としての偏見に加えて、イスラム教徒であることに対する偏見を持たれたことはありませんか?
【アブドゥル】宗教に対する偏見は、文化、習慣、思想、民族性に対する偏見を含みます。私は冗談でテロリストや自爆テロと呼ばれてきました。彼らは親しい友人であり、特に問題と感じたことはありません。
 しかし、この冗談で相手を責めたり、本当に偏見を持って接する人々がいます。それは「イスラム恐怖症」として私が理解しているものです。この偏見は、ある時、私を本当に知っている人々の間で起こりました。
 彼らは車の座席をめぐって私を殴りました。でもそれは車の座席の問題ではなく、私を見下してのことでした。彼らは私を攻撃する口実を探していました。私が警察に電話した時、私を殴った男性の彼女は、「私は怖いです。彼は私たちのマンションを爆破するかもしれません」と警察に言っていました。

 隣人が聞いていて、監視カメラと目撃者がいたので、私の主張が認められました。私は黒人ではありませんが、「イスラム恐怖症」とともに、外国人嫌悪にも悩まされています。
 私はテロリストではなく、テロリストから逃げ出しました。難民はテロリストではなく、テロリストの犠牲者です。
【永井】カルロスさんも偏見を持たれたことはありますか?

カルロスさんとパートナーのマリフェルさん

カルロスさんとパートナーのマリフェルさん

【カルロス】私がベネズエラ料理をフェイラで販売していた時、「すごい!あなたの国には食べ物がなくて、ここまで売りに来ているのね」と言われました。そのような人は、「ベネズエラ人は飢えのために逃げ出してきた」と考えています。
 悪政のために皆が飢えていると考える人の偏見と無知だと思います。ベネズエラ人が国を去ったのは、飢えからだけではありません。他の理由にもよります。 偏見があると、無知と人種差別が同時に起こると思います。
――「もしある国が難民と移民を受け入れれば、その国が崩壊する」という考え方があります。しかし、市場を侵略するのではなく創出すれば、難民も移民も歓迎されます。

ベネズエラ料理を代表するアレッパス

ベネズエラ料理を代表するアレッパス

難民や移民は、どのような仕事をここで生みだすことができると思いますか?

【ジャン】路上で無知な人々による外国人嫌悪のスピーチを聞いたことがあります。彼らは私たちが仕事を奪いに来たと思っています。
 私たちはブラジルに来る前、それぞれの職業で働いていました。私は大学卒業後、土木技師として真面目に働いていました。ブラジルに着いた時、私はペドレイロ(石工)として働こうと思いました。エンジニアからペドレイロになって、自分の生活を維持していこうと思いました。しかし、私はペドレイロとして働くことすらできませんでした。
 まず、難民は自分たちの現実を受け入れたいと思っています。なぜなら、私たちは生活を維持するために日々の支払いがあります。どのようにねん出しますか?

パンデミック中にNGOで活動するジャンさん

パンデミック中にNGOで活動するジャンさん

 多くの移民は資格がありながら掃除員として働いています。私は清掃作業員であることが醜いとか愚かだと言っているのではありません。私が言いたいのは、勉強して高等教育を受けた人が、掃除員として働いて満足できるでしょうか? 絶対にできません。
 今まで努力して勉強してきた人が勉強して来なかった人と一緒に並び仕事をしても、満足するのは難しいです。私たちは政治的迫害に苦しみ、今では道徳的迫害に苦しんでいます。
 私たちは毎日、「神よ、このようなことは私の国では決して起こらなかったでしょう」と嘆きます。これは神のみぞ知ることです。まず、これを受け入れた上で、私たちの道を切り開くしかありません。
 ブラジルでは、誰かの下で働いている場合、前進しません。自分自身のビジネスを始める必要があります。飛行機を操縦するように、自分自身でハンドルを握った時、私たちは前進できます。
 私はブラジルに着くまでは経営をしたことがありませんでしたが、自分のビジネスを始めなければ、1万3千レアルを調達して妻と子どもたちを呼ぶことはできませんでした。家族を連れて来るにはたくさんのお金が必要です。そして、ビジネスを開くにもチャンスが必要です。(続く)

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