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《ブラジル》今も感染者ゼロの先住民部落=社会的隔離の効果を実証?

テコハウ部落の先住民達(16日付G1サイトの記事の一部)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、ブラジルでは感染者が445万人を超え、約13万5千人が命を失ったが、今も感染者ゼロの先住民部落がある。ブラジル北部のパラー州南東部にあり、約450人が住むテコハウ部落だ。
 この部落は、3千人近い感染者と94人の死者が出ているパラゴミナス市から170キロの所にあり、総数約3千人のテムベ・テネテハラ族に属する。同部落はセルジオ・ムティ・テムベ酋長の指示に従い、6カ月前から外部との接触を実質的に絶っている。その対策は、近隣の町はもちろん、他の部落にも行かないという徹底ぶりだ。
 この部落に出入りする事が許されているのは、保健省の先住民健康特別局(Sesai)の医療技術者達だけだ。この部落の住民達は、Sesaiの技術者達による講演を聞き、各家庭を指導するためのアドバイザーのグループも作った。アドバイザー達は部落内の家庭を1軒、1軒訪ね、各種の相談にものる。
 セルジオ酋長によると、最初の3カ月間は本当に厳密な隔離状態を敷いたという。この期間中は、先住民への感染を防ぐため、Sesaiが派遣した技術者にも部落に入る前に隔離期間を置く事を求めた。

 その後も、どうしても部落を出る必要がある人が出た場合は、出入りの記録をしっかりつけ、部落に入る前には隔離期間を置かせるなど、予防対策を徹底している。
 この部落では女性達もグループを作り、外部からのウイルス侵入を防ぐための最前線に身を投じるなど、部族を挙げて予防に努めている。また、昔ながらの薬草や手作りの薬、薬用茶などを使って、免疫力なども高める事も心掛けている。
 このため、同部落の住民達は社会的な距離などを気にせずに接触しているし、マスクの着用も強要されない。コロナ感染が叫ばれ始める前と変わらない日常が、以前通りに保たれているのだ。
 国内には先住民の中からも感染者や死者が出ている先住民保護区が多い。テムベ族の場合は、テコハウ部落以外でも、コロナ感染症による死者は出ておらず、これまでの守りを感謝し、祝うための特別な儀式も行ったという。(16日付G1サイトより)

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